シーズーいと4歳『青年の主張』
ワタシは、うまれてからきょねんのなつまでの4ねんかんを、『ブリーダー』というところでくらしました。
そこでワタシは、なんどもこどもをうみました。
こどもはすこしおおきくなると、ワタシのまえからいなくなりました。
こどもをうんでは いなくなるというくりかえしのひびでした。
こそだてをしていないときは、てあしをのばしてねたらぶつかってしまうようなせまいオリのなかにいれられていました。
まいにちなにもすることもなくとてもたいくつでしたが、ごはんのじかんだけはたのしいひとときでした。
そんなあるひ、ワタシはしらないオバサンにつれられて、ここのおうちへやってきました。
ここには『こむぎ』というなまえのおねえさんがいました。
こむぎおねえさんも、もともとはワタシとおなじ『ブリーダー』にいたそうです。
こむぎおねえさんは、トイレのばしょとか、ベッドというやわらかいもののうえでねることとかをおしえてくれました。
オバサンのほかにもオジサン、さらにときどきオネエチャンとよばれてるひとも、ここのおうちには いました。
ワタシは『いと』というなまえでよばれるようになりました。
おいしいごはんをもらい、まいにちおそとへつれていってもらっています。
はじめておそとでオシッコをしたとき、なんてきもちいいんだろうとかんどうしました。
それいらい、おそとでトイレをするのがだいすきになりました。
みんなにあたまをなでてもらって、いまワタシはとてもしあわせです。
でもオバサンは いうんです。
「ほんとうのおうちをみつけようね」って・・・
このおうちはワタシの『ほんとうのおうち』ではないそうです。
なので、ことしのワタシのもくひょうは、
『ほんとうのおうちをみつける』ということです!
どうかみなさん、ワタシのねがいがかなうようにおうえんしてください!
ごせいちょうありがとうございました。
成人式の今日、いとちゃんにも『青年の主張』をしてもらいました。
いとちゃんは里親さんを募集しています